先日、就職内定先の病院で研修中の学生が、病院の患者である有名プロスポーツ選手
カルテを見たことを、ツイッターに投稿した結果、インターネット上で批判が殺到する騒ぎになり
報道される事件に発展してしまいました。
私たちは、ツイッターの他、ブログ、その他のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を
気軽に、楽しく過ごす為のツールとして利用していますが、場合によってはトラブルを招くことも
ありますので気をつけたいものです。

【ツイッターに投稿した内容】
スマートホン①  
  選手の実名と、そのカルテを見たこと、どんな項目が
  記載されているかを書き込んだそうです。
  但し、カルテの各項目の具体的内容には触れていな
  かったとのことです。




【病院の対応】

  ・選手が所属するチームに謝罪
  ・投稿した研修中の学生を「守秘義務違反」として処分
      処分の内容は不明

【投稿した学生本人の対応】
  ・病院に謝罪
  ・就職内定を辞退

【学生の行為が問題となる点】
  ・守秘義務違反であること
    職業上知り得た秘密を漏らしてならないという民事上の義務に違反しています。
    病院に勤める人は就業時に必ず求められる義務でしょう。アルバイトでも対象外
    ではありません。    
    尚、職業によっては民事でなく刑事罰の対象となる法律が定められています。

  ・個人情報保護法に抵触すること
    病院が管理している、職業と名前など個人を識別でき、病院の患者である情報
    本人の了承なしに利用しています。

  ・情報をインターネット上に投稿した
    インターネットは、情報を世間に広く「公開」することになります。

【今回の行為が関係者に及ぼす可能性があるリスク】
  ・病院
    病院が築いてきたブランド信用などが低下する。その結果、来院患者が
    減少することも考えられます。そしてそれは経済的損失となります。

  ・情報の対象者
    プロスポーツ選手ですので、通院しているという情報は、選手としての
    商品価値・イメージの低下になりかねません。また、やはり経済的損失
    つながりかねません。

  ・本人
    もうすでに、この時期に就職内定辞退という大きな代償を払われています。
    また多くの批判も受けておられます。
    ですが上記の関係者に本当に損失が発生し、損害賠償を求められた場合
    対応しなければならない可能性があります。

【私たちが注意したいこと】
レストラン

病院でなくとも、それぞれの職場に守秘義務があります
    たとえ学生アルバイトでも業務に従事する以上
    義務を負い、違反が許されることはありません。



 ・ルテのような重要な情報でなくても問題になる可能性
    守秘義務というまでの厳密なことでなくても、取引先、来店のお客様等の行動を個人を
    特定できるかたちで公開することによって、職場である会社お店などの評判を落とし
    結果、経済的損失を招く可能性があります。そのような事例は多発しています。  
  
 ・有名人でなく一般の方が対象でも負う責任は同じです
    むしろ一般人の方を対象にした方が問題になる場合があります。

 ・インターネットは全世界が対象であること
    メールなどのように自分が指定した人、知人友人だけが対象ではないことを
    再認識しておく必要があります。
    今回の場合であれば、世間一般の方はもちろん、対象となったプロスポーツ選手
    の周囲の人、ファンの方なども見られることになっていたでしょう。

【トラブルを避けるためインターネットに投稿する前に勧められる行動】
  ・自分以外の人の情報が含まれていないか確認
    一般的に公になっていない、公開を了承されていない、自分以外の人(法人、団体
    組織などを含む)の情報が含まれていないかチェック  

  ・冷静な状態で投稿する
    気分が高揚、興奮した状態や、飲酒時などには投稿することを避ける

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