2013年1月21日東京地方検察庁が、自転車での信号無視を2回以上繰り返すなど
悪質な運転者に、今後、原則として罰金を求めて略式起訴していく方針を決めたと報道
されました。
私たちは、自動車やバイクと比べて、気軽な乗り物として自転車を利用しています。
そして、自動車運転時には行わないような交通違反を、うっかり、やってしまうことがある
ことを現状否定できません。
今回の東京地検の方針決定はどのように私たちの日常に影響するのでしょうか。

【罰金を求めて略式起訴するということは?】
検察庁  
 「罰金」というのは、「刑事手続」つまり刑事犯罪に対して
 課される刑罰です(「交通反則金」とは異なります)。  
 今回の対象の違反は最高5万円の罰金です。
 そして「前科」が記録されることになります。




【これまではどうだったのでしょうか?】
  自転車で悪質な交通違反をした場合は「赤切符」が交付されていました。
  これは刑事処分の対象となるのですが、よほどのことが無い限り起訴(略式起訴含む)は
  されず、検察庁に呼び出され注意を受けることがあっても、罰金などの刑罰が科せられる
  ことはなかったそうです。
    
【なぜ厳しい対応が決められたのでしょう?】
  自転車が関係する事故の割合が高まっており、減らすためには、厳しい姿勢で臨む
  とが必要と判断された為とのことです。

【私たちが注意した方がよいと思われること】
白バイ ①東京だけのことではない
   今回は東京都が管轄の東京地検の決定方針ですが、
   隣接する千葉から自転車で通勤、通学などで自転車を
   使っていれば対象になるでしょう。
   また、千葉県警は2011年11月から自転車交通違反の
   取り締まりを強化
しており、2012年は1~8月の間で
   前年の同じ期間と比べて、5倍もの赤切符を違反者に
   交付
しています。千葉県でも同様の方針になる可能性
   があることは考えられます。

  ②大人から子供まで利用できる乗り物だから家族みんなで注意
    罰金5万円は大きな経済的負担です。刑事罰ですので逃れようはありません。
    また「前科」が記録されることは、あまり影響はないという情報もあるようですが、
    実際はところは判りません。
    家族の生活、将来に影響が無いように避けたいものです。

【参考:千葉県での自転車赤切符交付違反ワースト5(2012年1~8月データ)  
   1位 信号無視
   2位 遮断機の下りた踏切への侵入
   3位 酒酔い運転
   4位 2人乗り
   5位 夜間無灯火走行

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